前例のない長期間のストレスにさらされて、心とカラダに不調を感じていませんか?
自分の心とカラダに向き合ってみて、今の状態を知ってみましょう。
あなたの心とカラダ、今どんな状態?
今の自分がどんな状態にあるのか、下のチェック項目を確認してみましょう。
A~Dの項目のうち、一番多くチェックがついた項目があなたのタイプです。
[A]
・寝床に入ったらすぐ眠れる
・食事の時間にお腹が空き、美味しく食べられる
・食後に胃もたれや胸やけはない
・やるべきことの対応策を考えて行動に移している
・眠って疲れをリセットできている
・仕事中は気が張っているが、家に帰れば切り替えられる
・手足の冷えを感じることはない
・体重は何年も大きく変動していない
[B]
・夜、なかなか寝付けない
・何かに集中していると、お腹が空かない
・食後に胃もたれをすることが多い
・根詰めて考え込んだり、考え過ぎて不安になったりする
・疲れは抜けにくいが、家事や仕事だと頑張れる
・気が張っていて、心がほぐれることはない
・お風呂上りでも、少し経つと手足が冷える
・プレッシャーがあるとつい食べ過ぎてしまう
[C]
・夜眠っても、昼間は眠い
・お腹がよく鳴る
・しっかり食べてもすぐにお腹が空く
・やるべきことがあっても、他のことを考えてしまったり、考えがまとまらない
・疲れるとすぐに眠くなり、昼間もだるい
・特にストレスを感じていないが、ボーッとしていることが多い
・手足がポカポカして眠くなることが多い
・食べ過ぎてしまい、太りやすい
[D]
・寝つきが悪く、眠っても途中で目が覚める
・食欲がない、又は空腹でもないのに食べてしまう
・食事の前後に胃が痛くなることが多い
・集中できず、やる気が起こらない
・いつも疲れを感じている
・強い不安感や恐怖感があり、考えるのが嫌で眠りたくなる
・眠れないほど手足が冷たく、顔色も悪い
・1年で体重が5kg以上増えた
あなたは今、こんな状態です!
チェックが一番多かった項目はどれでしたか?下のタイプ表を見て、自分のタイプを確認しましょう。
なぜ自律神経(交感神経・副交感神経)が乱れるの?
自律神経が乱れる原因は、日常生活のあらゆる場面に潜んでいます。特にコロナ禍におけるストレスは大きく、さらに年齢も関係しています。
しっかり学んでコントロールできる部分を理解しましょう。
<原因1>ストレス
「生活習慣の乱れ」
運動量の低下、スマホの長時間使用、家ご飯やオンライン飲み会で飲食量アップ
「職場や家庭における緊張・怒り・不安」
常にマスクをつけている、テレワークで集中できない、離れている家族や友人に会えない
「天候変化やアレルギー物質」
季節の変わり目、花粉などのアレルギー
<原因2>加齢
「脳や臓器の働きが低下」
30代後半から自律神経の受容体である「脳」と「臓器」が衰えてくるため、情報を受け止める力が弱まり、自律神経の働きも鈍くなる。
「副交感神経のスイッチが入りにくい」
加齢と共に副交感神経の機能が低下し、交感神経が優位な状態が増え、疲れがなかなかとれない。
明日の元気を取り戻す!整えメソッド
自律神経は、ちょっとした行動で整えることができます。まずは気軽に取り入れられることからスタートを!
元気を取り戻す、整えメソッドをご紹介します。
ー今すぐできるちょい足しテクニックー
[A]いきいき能力発揮タイプ
・今の状態がベストなので、キープしましょう!
[B]がんばり過ぎタイプ
・「体を冷やさない」・・・マフラーやレッグウォーマーなどで首・手首・足首を温める。簡単なストレッチをする。
・「目標を低めに設定する」・・・家事を楽にするワザを取り入れる。料理ならお惣菜や宅配サービスにも頼ってみる。
・「無意識の時間を持つ」・・・家の外の景色を見る、移動中に空を見るなど、ぼんやりする時間をもつことで肩の力を抜く。
[C]のんびりタイプ
・「散歩や軽い運動で1日を始める」・・・朝出かける前にストレッチをしたり、通勤時に階段を上がったりして心拍数を上げる。
・「刺激をつくる」・・・知らない道を通ったり、新しい料理に挑戦したりと普段と違うことをしてみる。
[D]ぐったり無気力タイプ
・「朝日を浴びる」・・・目からの光刺激により体内時計をリセット。セロトニン分泌を促し、良い睡眠にもつながる。
・「口角を上げてニッコリ笑う」・・・歯磨きや洗顔の際、鏡を見てちょっと口角を上げてみる。笑顔はストレスを遠ざけ病気予防に。
・「ルーティンをつくる」・・・好きな香りや飲み物を見つけて、1日の中でプチ楽しみタイムをもつ。
自分の自律神経の状態から、今やるべきアクションを見つけられましたか?
普段の生活に少しずつ整えるアクションを加えていき、毎日いきいきと過ごせるようにしましょう!
アロマで一日のリズムを切り替える方法もあります。
お話を伺ったのは...
【小林暁子先生】
医療法人社団 順幸会 小林メディカルクリニック東京 理事長・院長、医学博士
順天堂大学総合診療科を経て2005年クリニック開業。内科、皮膚科のほか、便秘外来や女性専門外来を併設。2020年よりオンライン診療も開始し、かかりつけ医として全身の不調に対応する。『女性の自律神経の乱れは「腸」で整える』(PHP k円救助)など著書多数。