日本から飛行機を乗り継ぎ約24時間。「ゴールデンベリー」と「マカ」
の原産地である南米ペルーの首都リマへ降り立ちました。
私が訪れたのは乾季の始まり。日中は太陽の強い日差しが射し、さらに昼夜は20℃近くの寒暖差という過酷な環境。
リマから飛行機で1時間弱、アンデス高原にある都市で、標高は1700mに位置するゴールデンベリーの産地「ワヌコ」へ。
その後、富士山級の標高3000~4500m、マカの産地「フニン」へ向かいました。
山の傾斜地で太陽の恵みを受けた、黄金の果実
ゴールデンベリーは、古代インカ帝国の時代から食用としてペルーの地に根付き、インカベリーとも呼ばれています。
美容に良いと日本でも注目されています。
ゴールデンベリーは、日本でもよく見かける「ほおずき」のこと。
ペルーでは、古代インカ帝国の時代から食用として取り入れられてきました。
ワヌコの中心地から車でデコボコ道を1時間ほどかけ、標高2500~3000mまで登っていくと、急斜面にゴールデンベリーの畑が広がっていました。日本で見かけるほおずきは、濃い橙色の印象ですが、農園には薄黄色の実が生えていました。
収穫したゴールデンベリーはガクがついたまま市場に卸されます。
日本ではドライのゴールデンベリーが主流ですが、現地ではフレッシュで食べられています。味はプチトマトに似ていて、フルーティーな甘酸っぱさが特徴。乾燥させたほうがより甘酸っぱく美味しく感じます。
小腹が空いたときに、ヘルシーなおやつとして食べられるのが魅力です。
Golden berry
[ゴールデンベリー] Physalis peruviana
- 熱量:323kcal
- 食物繊維:19.8g
- カリウム:1760mg
- ビタミンE:2.9mg
- β-カロテン:5480mg
分析機関:(財)食品分析開発センター
SUNATEC (ゴールデンベリー(ドライ)100gあたり)
大地の養分を余すことなく吸収したペルーのエネルギー源
約2000年前からアンデスの高地で栽培されてきたと伝えられるアブラナ科の植物マカ。インカの戦士が愛用したエネルギー源とされています。
マカの農園は標高4200mの高地。寒暖差が20℃近くなる過酷な環境下です。
見渡す限りグレーの大地が広がり、一見何もない農園ですが、地面をよく見てみると、
緑の葉が顔を覗かせていました。鍬で根こそぎ引っこ抜くと、小さなジャガイモに似たマカが出てきました。
高地でたくましく育ったマカには多くの栄養価が含まれています。
マカはアミノ酸に加え、「鉄分」や「カルシウム」など女性が不足しがちな栄養を含みます。過酷な環境を生き抜くため、多くの栄養分を大地から吸収します。
そのため、3年の収穫期間を過ぎると休耕期間があり、長い場合は7年にも及ぶそう。
現地ではパウダー状にしてジュースにいれて飲むのが一般的。無味無臭ではありませんが、クセが少ないため、色々な料理と一緒に摂取できます。
Maca
[マカ] Lepidium meyenii
- 熱量:321kcal
- 鉄:10.2mg
- カルシウム:340mg
- アルギニン(アミノ酸):0.79g
- プロリン(アミノ酸):3.74g
分析機関:(財)食品分析開発センター
SUNATEC (マカ(ドライ)100gあたり)
ペルーの生活に欠かせないゴールデンベリーとマカ
収穫されたゴールデンベリーとマカは、 現地でどのように使われているのかペルーの市場を探検してきました。
- マカの移動販売
街を歩いていると、マカの移動販売を発見! 街ではマカがたくさん売られています。 - ゴールデンベリーのジュース
甘酸っぱいジュース以外にアイスも販売されていました。おいしく手軽に楽しめます。 - ペルーの伝統料理
ペルーの伝統的な魚料理「セビーチェ」。 - マカ&キヌア配合のシャンプーとリンス
現地ではシャンプーとリンスにもマカが配合されています。 使い心地はなめらかでスッキリ!