私たちの日常に定着しつつあるアサイー。アサイーの実態を知るために日本の裏側、ブラジル・アマゾン地方まで遠い旅がはじまりました。
のどかな田舎町トメアスのアサイー農園
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アサイープランテーション(栽培地)はブラジルのトメアスという場所にあります。愛知県ほどの広さで人口は約5万人。トメアスは北ブラジルの中で最も古い日系人の集団地で、最大規模を誇り、今でも300戸の日系人家庭があります。アサイープランテーションを経営されている日系人の方もたくさんいらっしゃいました。
アマゾンのミラクルフルーツ アサイー
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ヤシの木に似ている高さ2~3mほどの木にアサイーが束で実っています。ブルーベリーそっくりの大きさと色をしていて、とても硬く、手では到底潰せません。アサイーの実はほとんど種で、厚さが1mmほどのうすーい皮で覆われています。今は機械を使って収穫する方法が一般的ですが、昔は木に登って採っていたそう。今でも木に登れる青年が!束から実を採るのは熊手のようなものではがします。
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Acai
[アサイー]Euterpe oleracea
ヤシ科
- アミノ酸:9.95g
- 鉄分:9.6mg
- カルシウム:259mg
- カリウム:789mg
- ビタミンA(レチノール当量):71μg
分析機関/(財)日本食品分析センター
アサイーパウダー(フリーズドライ)の特徴成分の含有量
アサイーで溢れるベレンの風景
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ベレンの港には、アサイーを運ぶ船が毎日入港してきます。日本でアサイーの生の実を食べたり見たりしたことがないのは、アサイーは収穫してから24時間以内に加工しないと味が落ちてしまうためです。朝早くから港は動き出します。
ベレンの小さな港にはアサイーが一面に広がっていて、ベレン市内では一日にアサイー20万リットルが消費されると聞きました。
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この港では現地でしか食べられないアサイーブランコを発見。訳すと白いアサイーですが、実際は黄緑色をしています。港には1000カゴに4~5カゴ程度しかない、とても貴重なもの。特別な効果はないようで食べ方もいっしょだそうですが、これは現地でもなかなか見られません。市場でもアサイー商品を見つけることができました。アサイージュースやアサイーボンボンというめずらしいスイーツが売られていました。
ベレンの家庭料理 アサイーボウル
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ベレン市内には市場以外にも、アサイーの専門店がたくさんあります。スーパーや専門店でアサイーを買い自宅で食べたりもします。昔は家庭でアサイーを潰しペースト状にしていましたが、今は機械で行います。専門店の工場ではアサイーを洗い、50度のお湯でやわらかくして皮をむいた後に種を抜き、皮に水を入れてこすり合わせペースト状にしていきます。工場は地元の人がふらっと買いに来たり、現地感にあふれていました。
本場ブラジルのアサイーボウルの味
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今回私は、アサイー専門レストランでアサイーボウルを食べてみました。アサイーがジョッキで運ばれてきて各自ボウルに入れ味付けをして食べていきます。砂糖などで甘さを出し、タピオカで食感を加えると日本人でも食べやすくおいしくなります。ここでは港で見たアサイーブランコを食べることができました。香りは少し青臭いですが味はマイルド。食事のあとのデザート感覚にはぴったりです。
内側からきれいになる アサイーで朝美容
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見た目はゆかりごはん風。
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- アサイーパウダー 小さじ1
- ブルーベリーカップ 20~30粒
- キウイ 1個
- パイナップル カットしたもの3~4個
- 水または豆乳 適量(多くても50mlまでがおすすめ)