美肌に欠かせないハーブとして、多くの女性たちから支持されているローズヒップ。
ローズヒップの魅力を探しに、原産地のチリ、南米7 ヶ国にまたがる世界屈指のアンデス山脈が遠方に広がる町、ロスアンヘルスを訪れました。
一面が真紅に輝くローズヒップ農園
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チリの首都サンティアゴから飛行機に乗り、車で2時間ほどかけ、ロスアンヘルスへ。
人口10万人程度ののどかな町でローズヒップは栽培されています。
訪ねたのは、収穫の終盤にあたる秋。一面の農園に赤い実が広がっていました。
日中に残る夏のような日差しが照りつけられ、ローズヒップの実は赤味を帯びていて、今までみたことがないくらい真紅色に輝いていました。
ローズヒップの収穫風景
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現地の女性たちが熊手のような先端の尖った機械でテンポよく、枝からきれいに赤い実を採っていきます。実は工場の中で乾燥させ、人の手で一粒一粒選別されています。
さらに機械によって実と種に分けられ、実はハーブティーとして、種からはオイルが抽出されビューティーオイルとして使われます。
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Rosehip
[ローズヒップ] Rosa canina
バラ科
ローズヒップオイル
- リノール酸を40%、リノレン酸を30%含む。
- しっとりとしたテクスチャーが特徴。
- 顔全体に、2~3滴を目安に塗布する。
- 紫外線の強い秋や冬の乾燥時期に。
ローズヒップティー
- ビタミンCを含む。
ビタミンC含有量(100g)550mg(レモン果汁の場合、50mg)
ローズヒップ:分析機関/財団法人日本食品分析センター
レモン:日本食品標準成分表2010引用
オイルとティーでローズヒップビューティー
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出来立ての未精製オイルはオレンジ色で、ローズヒップ特有の香りを放ちます。
ローズヒップオイルは、化粧水後、肌の気になるところに直接薄く塗りこむのがおすすめ。
手持ちの美容液やクリームに1~2滴プラスして塗るとしっとり感もアップ!
赤い実にはビタミンCが豊富なのでハーブティーとして飲み、実も食べて摂取するのが一番です。ハイビスカスとブレンドしたり、はちみつなどで甘みをプラスしてヨーグルトに混ぜて食べるのが美味しくておすすめです。
朝の農園 旅を終えて
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収穫時期のチリはまだサマータイムで朝は暗く夜は明るい時間が長いです。
朝7時でも真っ暗で気温は3℃、日中は日差しが強く25℃過ぎまであがる寒暖差。
朝の農園は霧でうっすら白い中にアンデス山脈がはっきりと見え、空はまだ夜中の暗さ、アンデス山脈には朝の光が輝きはじめていました。
ローズヒップは朝露でみずみずしく、日中とは違う落ち着いた真紅色。
夜と朝の狭間は言葉にならないほど幻想的で貴重な旅の瞬間でした。