ーーーーーーお子さんとの鎌倉ライフ、素敵ですね。暮らしの中で感じる、前田さんにとってのウェルネスを教えてください。

毎日の生活習慣の中でウェルネスと言えば、ひとつは土地の食材を食べること。

子どもたちとも、地元の農家さんが出店するファーマーズマーケットへよく買い物に出かけます。鎌倉で採れた、旬のお野菜が沢山並んでいるんです。
夏はキュウリとナスがずらり、冬には根菜ばかり並んでいて（笑）。

実際、子どもには苦手な野菜もあるのですが、（市場で出会った）あのおじさんが育ててくれたお野菜だね、なんて話しながら食卓に出すと、自然と食べてくれるんです。刻んでスープに入れて煮込むなど、アレンジしながらいただいています。
旬のお野菜をいただくことは、みずみずしく栄養があるのはもちろんのこと、心も満たしてくれます。
どのお野菜もとても美味しいのですが、春は菜の花がいっぱい出回るんです。それは本当に美味しいですよ！

（お庭のコンポスト）

「好き」が私を突き動かす

 思い返してみれば、前職での私は消極的な場面が多かった気がします。職業柄、渡された台本に忠実に動くことが求められていましたので。しかし自分で起業した今は、やってみたいことが次々と浮かんで、それを１つずつ叶えている感じ。気づけばとても積極的な自分がいます。農家さんとのプロジェクト推進や、花の生産地に度々足を運ぶこともそう。コミュニケーションの幅を広げ、花の世界と異業種を掛け合わせる取り組みも大事にしています。

花を一生の仕事にしたい、その思いがあるからアイデアも生まれるし、行動に移したくなる。好きなことを見つける、それがポジティブに動く何よりの原動力かも知れません。

【Profile】前田 有紀（まえだゆき）
株式会社スードリー代表取締役、フローリスト。好きを仕事に研究会主催。テレビ朝日を退職後、イギリス留学や都内花店での修行を経て、出産を機に独立。2018年 自身のフラワーブランドguiを立ち上げ、2021年には東京・表参道に実店舗NUR（ヌア）をオープン。神奈川県鎌倉市在住。男の子2人の母。

インスタグラム: @yukimaeda0117、@nur__flower

メディアの仕事から花の世界へ。そこにはどんなご縁や思いがあったのでしょうか。
素敵な暮らし vol.1 《前田有紀さん》前編 はこちら＞＞

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【インタビュアー＆ライター】Yoshiko M. (生活の木）・・・マイアロマはフランキンセンス。当連載のほか、スリランカ発アーユルヴェーダ情報の翻訳や執筆などを担当。