2回目の今回も、漢方薬剤師の堀江昭佳先生に、血流をアップする秘訣などを伺いました。
堀江流血流アップメソッド
基本的に、みなさん食べ過ぎです!
特に気虚タイプは、胃腸が弱いので、消化・吸収がしっかりとなされず、胃腸に負担がかかりやすい特徴が。
食事の回数を減らすか、1回の食事量を減らすことで、胃腸への負担を軽減しましょう。
(※低体重の方は、無理なく適正な量を摂りましょう。)
堀江流ルーティーン 一日二食、夕食断食
会食に行く機会が多いので、夕食断食ができない場合は、翌日の食事量や回数を調整。
玄米などの食物繊維も積極的に摂るようにしています。
胃腸ケアの次は、血の原料づくりをしましょう。
燃料切れの車は、エンジンをかけても動きません。血は体を動かし、心を整えてくれる燃料です。
日々の良質な食事で血液をつくりましょう。
おすすめは、「チキンスープ」。
薬膳でも大活躍の鶏肉は、消化負担が少なく、栄養の吸収がスムーズなので、血液をつくりやすい頼もしい食材です。
堀江流ルーティーン チキンスープを常備
チキンスープは、生姜やネギなどと一緒に煮込んでストック。
カレーや、茶碗蒸しなどにもアレンジできて便利!
あさりや牡蠣などの貝類で代用も。貝類は肝臓に良いので、春先のリセットにも。
あまり歩かない、デスクワークの日々を送っている人は要注意。
血が身体の下部に集まり、足のむくみや冷えが出ているかもしれません。
足に溜まった血は通常の体温よりも5℃低く、その血が上に戻ると子宮まで冷えてしまいます。
足元の血をしっかりと巡らせ、血を冷やさないことが大切。
ふくらはぎは「第二の心臓」と言われ、下に溜まった血を戻すのに欠かせない役割があります。
かかとを上げ下げしたり、「三陰交(さんいんこう)」(*1)・「血界(けっかい)」(*2)など血流改善に役立つツボの刺激したり、マッサージをして血流を促しましょう。
(*1)足のすねの内側にあり、くるぶしの一番高いところから指の幅4本分上にあるツボ。
(*2)膝のお皿の上、内側の角から、指の幅3本分上にあるツボ。
堀江流ルーティーン バスソルト温浴
バスソルト入りの湯舟入浴は、血行促進はもちろん、漢方ではアンチエイジングの働きがあると言います。
湯舟入浴ができないときは、「丹田(たんでん)」と、「仙骨(せんこつ)」にホットカイロを貼って、体を「サンド」しながら温めるのも◎。
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睡眠こそ、血流アップの最重要課題!?
日々の食事も大切ですが、睡眠時間の確保も血流アップには欠かせません。
夢を見るなど浅い眠りは、血の不足が原因です。
血は、夜寝ている間に作られるので、兎にも角にもまず寝ること!
血が増えてくると睡眠の質も上がります。
血流を味方に!心穏やかな日々を
日々、健康相談を受ける中で、生き辛さを抱えている人が多いように感じています。
「~しなきゃ」、「~しないといけない」など、自分で勝手に空気を読んで、自分自身を追い込んでいませんか。
多かれ少なかれ生き辛さはあるけれど、そんなに自分を追い込まなくていい、そのままの自分で良いのです。
血は、心を安定させてくれる土台。
だからこそ、血を増やしてあげることが大切です。
何かあっても、さらりとしなやかに流していけるようになります。
心が安定した方が生きやすいですよね。
ときに不調に悩むこともあると思いますが、今よりも良くなる伸びしろのようなもの。
自分を取り戻す大切なプロセスだと思ってほしいですね。
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Text by Tomoko Hirakawa
お話を伺ったのは......
【堀江昭佳先生】
漢方薬剤師/一般社団法人日本漢方薬膳協会代表理事。
出雲大社参道で約100年続く老舗漢方薬局の4代目。
著書は累計60万部の大ヒット。(2023年8月時点)別名義「堀ママ」のインスタグラムアカウントはフォロワー23.8万人と多くの支持を集めている。
最新著書は『弱った体と心を回復させる 血流ゼロトレ』(サンマーク出版)(※外部サイトへリンクします。)