ここではこうした時季にもおすすめの、肌のうるおいをしっかりキープするスキンケアや生活習慣をご紹介します。
1.脱ゆらぎ "保湿レンジャー"を味方に!
スキンケアの中でも特に大切なのは、うるおい成分である保湿剤(モイスチャライザー)を肌に届けることです。
代表的なものに、セラミドなどの細胞間脂質、アミノ酸などの天然保湿因子(NMF)、グリセリン、ヒアルロン酸などがあります。
これらが配合された基礎化粧品を使い、肌にうるおいを届けることが、ゆらぐ季節を脱するポイントです。
抜かりない保湿ケアで、脱ゆらぎを叶えましょう。
ちなみに、オイルは保湿剤(モイスチャライザー)ではなく、エモリエント剤(皮膚を柔らかにする油溶性成分)です。
化粧水をつけた後に、オイルをつけるスキンケアも良いですが、ゆらぐ時季や敏感肌の方は、保湿剤配合の基礎化粧品と併用しましょう。
2.今日から見直す&はじめる!正しいスキンケア
美肌を叶えるスキンケアは、「汚れを落とす」、「保湿する」、「UVケア」、この3つのプロセスを確実にこなすこと。
但し、こすりすぎ、洗いすぎ、過剰なケアは行わないこと。やさしい気持ちで日々のスキンケアを行いましょう。
STEP1:<クレンジング> メイク落としは60秒以内で
まずは、メイクを落とすことから。クレンジング剤を手に取り、肌表面をなでるように、やさしくなじませます。
肌に負担をかけないように、こすらず、時間をかけずに手早く行うことがポイントです。
STEP2:<洗顔> 朝も泡洗顔をお忘れなく
「乾燥肌だから朝は洗顔ナシ!」という方は要注意。
皮脂は水やぬるま湯では落とせず、空気中の酸素に触れることで少しずつ酸化するため、朝も洗顔が必要です。
洗顔は、しっかりと泡立てた泡で包み込み、なでるように。
よくすすぎ、タオルでそっと押さえます。こすらず、やさしく、洗顔の基本です。
STEP3:<保湿> 化粧水、クリームはたっぷりと
手のひらに化粧水を500円玉くらいの量をとり、両手でなじませてから肌に軽く押さえます。
クリームなどは、サクランボ大の量を、指の腹を使って、こすらないようにやさしく塗り、首やデコルテにも広げます。
メイク直しの正解はコレ!
メイク直しをする際、ミストローションのみを使用してパッと済ませていませんか。
その瞬間はうるおいますが、時間が経つと水分が蒸発してしまうので、クリームを重ねてからメイク直しを。
マスクをしている場合は、マスクが油とり紙のように、必要な保湿成分まで吸い取ってしまうので、マスクを取った後も、保湿を心がけましょう。
保湿成分が含まれている下地クリームやBBクリームを使用するのがおすすめです。
3.美は一日にしてならず 外側だけでなく、内側のケアも大切に
美しい肌は、外側だけを塗り固めるだけでは成立しません。
保湿やUVケアはもちろん、規則正しい生活習慣が伴っていてこそ、美肌の基礎が築かれます。
食事、腸内環境、睡眠、運動、ストレスコントロール、この5つの生活習慣が整っていることも大切です。
(食事)おしゃれなカフェ飯より定食を
野菜や炭水化物に偏ったカフェ飯ではなく、不足しがちなタンパク質、オメガ3脂肪酸の脂質(エゴマ、アマニ、チアシード)などバランスの取れた定食が理想です。
ビタミンACEも美肌作りの匠とも言うべき栄養素。色の濃い野菜や、ナッツやゴジベリー(クコの実)なども摂取しましょう。
(腸内環境)腸内環境は美肌に大きく影響
乳酸菌を含むヨーグルトなどと共に、食物繊維やオリゴ糖などを摂取し、腸内環境を整えましょう。
(睡眠・運動・ストレスコントロール)ストレスコントロールは美肌の基本
適度な運動や睡眠に加えて、ストレスコントロールも美肌には欠かせません。
ラベンダーなどの好きなアロマを嗅いだり、カモマイルやルイボスなど、ノンカフェインのハーブティーを飲むなどして、上手に心身を整えましょう。
お話を伺ったのは...
【慶田朋子先生】
銀座ケイスキンクリニック院長。医学博士。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。日本レーザー医学会認定レーザー専門医。自らの肌トラブルの経験から、皮膚科医を志すように。著書「女医が教える、やってはいけない美容法33」(小学館)などがある。
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