食べることは生きること。食すことで、胃を満たし、身体を作り動かすエネルギーとなり、気持ちを落ち着かせてくれることもあれば明日への活力にもなったりします。
アーユルヴェーダの教えに、『医食同源』という考えがあります。
何を食べるかはもちろん、"どのように食べるか"も、とても大切な要素です。
皆さんは、日々どのように食事を取っていますか?
スマホ片手に、ついつい"ながら食べ"?
疲れやイライラを理由に、つい余計に食べ過ぎたり、飲み過ぎてしまったり?
アーユルヴェーダでは、食事は瞑想だと考えます。
望ましいのは、清潔で落ち着いた場所。座って食べることが基本です。
食べることだけに集中し、怒ったり沈んだり、気持ちが動揺しているときはふさわしくありません。そして感謝の気持ちをもって食べること、適度な速さで食べること(ゆっくりと30回以上噛む)、食後2~3分は静かに座っていること、などが説かれています。
美味しくいただくことはもちろん、味覚以外の五感も満たされることを配慮して至福(サットヴァ)を目指す食事法は、「サットヴィック・ダイエット」と呼ばれます。
正しい食事法は、免疫力を高め、心身の健康を養う生命エネルギーを貯えるのだそうです。
5,000年の歴史をもつアーユルヴェーダですが、現代の私たちにとっても、改めて考えさせられることや気づきが多くあるでしょう。
まずは今日の食事から、いつもより少し丁寧な「いただきます」を。
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------------- Text by Yoshiko M.
参考文献:『癒しのアーユルヴェーダ』佐々木薫/著 (BABジャパン)