アーユルヴェーダの聖地、スリランカに生息する「サラ(ル)」の花(写真上)。
花の中心にいるのは仏陀だよ、と先生が話してくださりました。
「良き人生を」という意味の「アーユルボワン」という言葉が
日常の挨拶に使われるスリランカには、アーユルヴェーダの教えが息づいています。
(アーユルヴェーダによると)人の人生には4つの種類があります。
その4つとは、
① Hitayu,(ヒッターユ):良い人生。誠実な、自然との調和、社会との関わりの中で生きること
⇔ ② Ahita-ayu(アヒターユ):悪い人生。不誠実な、分断化された、社会から孤立して内向的な人生
③ Sukha-ayu, (スッカーユ):幸せな人生。身体、精神、心において幸福な人生
⇔ ④ dukhha-ayu(ドュッカーユ):不幸な人生。心身ともに病んでいる。ネガティブなカルマの蓄積、自然、環境と不調和な人生
日中、太陽の下に輝くスリランカの自然の中で呼吸を繰り返していると、
いつしか自分が自然に溶け込み、その一部になっていることに気づきます。
夜になり、冷たく澄んだ星空を見上げていると、
いつしか宇宙と融合するように、満天の星のなかに吸い込まれそうです。
意識、魂、心、感覚、体の境界がなくなるとは、こういうことなのでしょうか。。。
人が思いやりをもちはじめると
他人が他人事ではなく、自分事になります。
社会の問題が自分の問題になれば、関心も高まり、知らぬふりもできません。
環境はスケールの大きすぎる世界の問題と思っても、
我が身にかかってくると実感すれば危機感も高まるでしょう。
人を広げると社会
社会を広げると環境
環境を広げると自然
自然を広げると地球
地球を広げると宇宙
境界をなくすことはとても大事なことなように思えます。
毎月の満月が、夜空を見上げるきっかけになり、
大宇宙とつながるきっかけとなったらと思います。
生き方を選ぶのは自分自身。
あなたは、4つの人生のうち、どんな人生を選びますか?
もし、最近、少し息苦しいな、、と思ったのなら、是非一度、
スリランカの空気を吸いにお出かけください。
今年最後の満月。
来年の皆様のアーユルヴェーディックライフとご多幸をお祈りいたします。
今回の記事で満月のアーユルヴェーダライブラリーは最終回とさせていただきます。
今までご愛読いただき本当にありがとうございました。