空が高く、透明度を増す季節になりました。
今晩は、11月の満月。スリランカでは仏教徒がお参りにいく日です。
「輝ける島」という別名をもつ、スリランカ。
深い緑に輝く島であるからも「インド洋に浮かぶヒスイのペンダント」と
呼ぶ人もいますが、スリランカには色とりどりの宝石が眠っています。
アーユルヴェーダの教えに沿って生活を営むスリランカの人々は、
宝石には宝飾品としての価値だけではなく、効力や不思議な魔力があるということを知っているのです。
天体に存在する9つの惑星(太陽・月・水星・火星・金星・木星・土星・ラーフ・ケートゥ)。
人間を小さな宇宙と捉えるアーユルヴェーダでは、
太陽と月が大宇宙のサイクルやリズムを作る様に、他の7つの惑星にも
それぞれの軌道があり、人間の生命エネルギーの循環や人生に影響を与えると考えます。
スリランカ人の多くは、生まれたときにナワラトゥナというお守りを授かります。
ナワ(9つ) ラトゥナ(宝石) とは、9つの惑星に対応する9つの色石。
太陽 ルビー(赤)、月 真珠(白)、水星 エメラルド、グリーントゥルマリン(緑)、
火星 赤珊瑚(赤)、金星 ダイヤモンド(輝き)、木星 イエローサファイヤ(黄)、
土星 ブルーサファイヤ(濃紺)、ラーフ へソナイトガーネット(橙)、
ケートゥ キャッツアイ(黄土色に白線)
それぞれの色石が、対応する惑星の悪影響から守ってくれ、免疫や滋養、生命エネルギーを高めます。
人間の身体と精神、心の働きをコントロールする生命エネルギー。
この生命エネルギーの出入り口である7つのチャクラは、宝石の色と輝きの力を借りて、体内と外界(オーラ)のエネルギー交換を行います。
七色の虹。
虹が夢や希望を象徴し、エネルギーや勇気を与えてくれるのも、色と輝きには
そんな力(パワー)があるからなのかもしれません。