七夕の天の川、夜空に広がる花火、グランピングで見る星の数々。
夏は夜空を見上げることが多くなるのではないでしょうか。
瞑想の師(ヴィパッサナ)が、
「人は、"過去"と"未来"に囚われているから悩むのです」と説かれました。
過去の経験や記憶に縛られ、未来への期待が大きすぎるからこそ、
人は過去と未来の間でひっぱられて苦しむんだ、、と。
その言葉から、「今を一生懸命生きなさい」
「今の"あるがまま"を正視して、やるべきことをやりなさい」というメッセージが伝わってきます。
「"現在"という原点に戻ること」は「自分に戻ること」なのだと。
大宇宙の中に煌めく無限、無数の星。
命ある限り、エネルギーがある限りこの星は輝きつづけます。
以前、ハワイのマウナケアで星の鑑賞ツアーに参加したとき、
私たちが今、見ている星は、何万光年という距離と時間を経てみる"時空を超えた光"だと聞きました。
そして、また私たちの地球(ほし)が放つ生命の輝きも何万光年という時空を経て未来に届くそうです。
そう考えると今、私たちが見上げている星空は「過去」・「現在」・「未来」をつなぐ宇宙空間だともいえなくはないのでしょうか。
人間の頭の中にも、「過去」・「現在」・「未来」が混在、同時に存在しています。
アーユルヴェーダの根底には、「一部は全体であり、全体は一部である。」という
"サーンキャ哲学"があります。
「大宇宙がそうであるように、小宇宙である人間もそうである」
「ヤターピンデ タターブラマンデ
タターピンデ ヤターブラマンデ」
過去も未来も触ることのできない、景色にしかすぎません。
アーユルヴェーダは、今(現在)をより良く生きる為の生活術です。