生活の木ライブラリー

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アーユルヴェーダ 生命に関する智慧

白い祈り vol.8

2019.05.19

5月19日は、令和を迎えて初めての満月ですね。

スリランカにとっても5月の満月は、"ウェサック"と呼ばれる特別な満月です。
ウェサックの日は、仏陀の誕生だけではなくその悟りも祝い、また、仏陀の入滅も記念する重要な意味をもち、最も神聖なポーヤ・デーとされています。

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実は、ウェサックは日本でも「花祭り」や「灌仏会(かんぶつえ)」と呼ばれ、寺院によってはその日に花を飾り付けたり、仏像に甘茶を注いだりする行事が行われるのをご存じですか?
6年前、京都の宇治に旅行した際に、ちょうどこの行事を滋賀の石山寺で偶然見かけました。

世界では、宗教上の違いによる争いが大惨事を引き起こすことがあります。
そのような時、私は悲しみ、「宗教の前に、人であるということを忘れていないでしょうか。」と聞きたくなります。
言語や国の言葉の違いの前に、人。そして、人である前に人は自然。
私が信仰しているアーユルヴェーダは、そう唱えています。

自然が起こすも、人が起こすも、何人もの命を奪う戦争の破壊力は
自然災害と変わりません。
ただ、人間という自然が起こす自然災害には、「憎しみ」が残ります。

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日本が敗戦国として国際会議にかけられたとき、日本を救ったスリランカのジャヤワルダナ大臣による、有名な仏教徒の言葉があります。
「憎しみは、憎しみに止まず、愛によってのみ止む」

この言葉を改めて心に刻み、新しい時代への平和を祈りたいと思います。

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