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生活の木ラボ スキンケア・フレグランス

カレンデュラ

2025.02.28
古くから親しまれてきたオレンジ色のハーブ、カレンデュラ。 2025年、生活の木ではこの愛らしくも力強いパワーを秘めたカレンデュラを主役にしたスキンケアシリーズを発売。
その開発背景や想いについて、 当シリーズ立ち上げを担当した滝澤(生活の木 商品開発本部)に話を聞きました。

カレンデュラとは

――カレンデュラシリーズ誕生の背景を聞かせてください。

生活の木では長い間、浸出油*として有機カレンデュラのオイルを扱ってきました。しかし浸出油だけでは用途が限られてしまうことがあり、もっと使い方を広げてこのハーブの素晴らしさを多くの方に実感してもらいたい。そんな思いから、複数のアイテムを展開する「カレンデュラシリーズ」として開発に着手することにしたのです。

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*有機カレンデュラオイル(浸出油)・・・カレンデュラの花をサンフラワーオイルに漬け込んだもの。ビタミンAやフラボノイドを含む。

――改めて、カレンデュラというハーブのことを教えてください。

カレンデュラ/Calendula(学名: calendula officinalils、別名: キンセンカ、ポットマリーゴールド)。その名はカレンダーと同じくラテン語のcalendaeに由来する、キク科の植物です。花の浸出油は肌あれを防ぐとして、古くは中世ヨーロッパでも薬用軟膏として用いられていたと言います。


――これまで様々なフレグランスシリーズを手掛けてこられましたが、今回スキンケアシリーズを立ち上げることになった理由は?

自分でも香水をつけることがありますが、ふと思ったんです。特別な時だけでなく、もっと日常的に香りを楽しめる瞬間っていつだろう と。
皆さん、基本のスキンケアは毎日されますよね。忙しくても、洗顔後のお顔に化粧水をつけるという行為は多くの人がやっているでしょう。

それだ、と思ったんです。忙しない中でも、皆さんが何とか日々確保しているスキンケアという貴重な時間に、香りに癒されるひとときを加えたい。そこが開発に着手するモチベーションの始まりでした。

スキンケアと香り

――フレグランス開発者の視点から、スキンケアアイテムを立ち上げるにあたりこだわった点があれば教えてください。

スキンケア用の香りは、フレグランス用の調香とは異なります。
純粋に香りを楽しむフレグランス商品においては、香りに個性を出すことがキーになる一方、スキンケアの香りで大切なのは「毎日使いたくなる香り」であること。

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突出した個性的な香りよりも、印象に残り過ぎない、でも使った時にはいい香りと思ってもらえるよう、寄り添うような香りを目指しました。それには、隠すでも打ち消すでもなく、ブレンドする精油一つひとつの香りの特長を上手くまとめる必要がありました。

――実際、どんな香りになりました?

カレンデュラのローションに施した香りは、『瑞々しいハーバルアロマティックな香り』。深呼吸と共に、肌にも心にも浸透していくようなイメージで作りました。ハーブ感が特徴的な香りであるカレンデュラを始め、カモマイルやラベンダー、レモングラスのエッセンスも取り入れ調香しています。

まるで深呼吸をするように、すーっと肌に成分がなじんでいく。
香りと共に、肌も心も整っていく。

そんなイメージです。

ローションを馴染ませるときはぜひ、手の平で優しく包み込むようにしながら、ゆっくりと深呼吸してみてください。

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天然ハーブ×有効成分

 生活の木のスキンケアラインとしては今回初めて、有効成分を配合し医薬部外品として認められた商品も誕生しました。
有効成分を取り入れることにした理由の一つに、スキンケア選びで迷う方々にとっての道しるべになって欲しい。そんな思いがありました。ナチュラルでありながらも 確かなものを選びたい、そう思う方は多いのでは。お薬とは異なり、医薬部外品の立ち位置は"(お悩みの状態を)防ぐこと、良い状態を保つ"こと。これは、ナチュラルスキンケアの考え方に似た視点であると捉えています。

長い間親しまれてきたハーブと、現代の新しい成分を掛け合わせることで、多くの方のお悩みに寄り添いながらもより確かで魅力的な商品をお届けしたい、そう考えました。

カレンデュラシリーズ配合の有効成分:
1)グリチルリチン酸ジカリウム・・・甘草(カンゾウ)由来の有効成分。優れた抗炎症作用で、肌あれやニキビからのリカバリーを促す。
2)グリチルレチン酸ステアリル・・・甘草(カンゾウ)由来の有効成分。油溶性。乾燥に悩む肌にうるおいを与え、柔らかくする。肌トラブルを防ぐ。

――具体的な商品やこだわりについても教えてください。

カレンデュラシリーズには、フェイス用3点(ローション、美容オイル、クリーム)/ハンド用2点(クリーム、ネイルオイル)/ボディ用3点(かかとバーム、ミルク、バスミルク※季節限定)があります。

スキンケア商品は既に市場に多く流通していますが、ピンポイントのお悩みに寄り添って提案するのが生活の木らしいところ。その代表的アイテムが、当シリーズではかかとバーム・ネイルオイルです。

かかとバームは、その珍しさと同時に、潜在的なお悩みに共感するお声を多数いただいています。乾燥の気になる秋冬だけでなく、露出の増える夏でもかかとに自信を持てるようケアしたい、そんな方が多くいらっしゃるようです。

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またありがたいことに、スキンケアネイルオイルは発売から間もないタイミングでメディアに取り上げられ、想定を超えるヒットとなっています。これは、ユーザーの繊細な悩みにヒットした好例と言えるでしょう。

 下記のアイテムは、使用シーンや特長をイメージしやすいよう名称にもこだわっています。

ナイトケアハンドクリーム
睡眠時間をハンドケアタイムに。これがコンセプトです。

皆さん、日中はスマホやPCを度々触るのでべたつきを敬遠しがち。でも、寝ているときはスマホを触らないですよね?その時間を有効利用して、しっかりと手肌をいたわっていただけたら。

このハンドクリームは、植物由来保湿成分に加え有効成分:グリチルリチン酸ジカリウムを配合した医薬部外品。潤いを与えて乾燥を防ぎます。就寝前に優しく寄り添う、瑞々しいハーバルアロマティックな香りです。

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オイルリッチボディーミルク
生活の木では、オイル成分を10%以上配合しているものに対してのみ"オイルリッチ"と称する基準を設けています。肌に水分が残っていて、角層が柔らかくなっているお風呂上りに使っていただくのがおすすめです。僕も、実際に使っていてよさを実感しています。

お悩みに応じてアイテムを選んでいただき、その方の本来の状態・ニュートラルな肌の美しさに導く手助けが出来たらと思っています。

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【特設ページ】植物×有効成分で 肌悩みからリカバリー CALENDULA ~カレンデュラシリーズ~

【関連記事】南仏カレンデュラのエピソード >>>『家族の健康を守る おひさまハーブ カレンデュラ』~世界のパートナーファームより~


【開発担当 プロフィール】
滝澤さんprofile_w800h400.jpg滝澤 清十郎(たきざわ せいじゅうろう)
株式会社生活の木 商品開発本部 オウンブランドプロダクトDIVリーダー

2016年 生活の木入社。直営店での店長職を経て、2019年 商品開発本部へ異動。調香技術を学んだ後、化粧品や食品など幅広く商品開発業務に携わる。2023年より現職。代表的なフレグランスシリーズにジャスミンティー、金木犀、シトラスコレクションがある。幼い頃から植物に触れる環境に育ち、嗅覚を養う。学生時代は植物病理学を専攻、中でもトマトモザイクウイルス(ToMV)に関する研究に没頭する。


インタビュー・文:Yoshiko M.(生活の木)

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