9月のハーブガーデン
暑さ寒さも彼岸までと言われますが、今年はお彼岸過ぎても暑い日が続いていました。
薬香草園は閉園まで1ヶ月を切りました。ガーデンの植物たちは、閉園を知っているかのようにお別れを告げ生育をやめたものや、まだまだこれからと言わんばかりに元気な姿を見せるものもいます。
まずは蒸留実験ガーデンから。9月7日、蒸留用のレモンバーベナ摘み取りを10名様にお手伝いいただきました。
収穫前のレモンバーベナ。
枝の根元から2節目までを残し剪定しました。収穫から2週間後のレモンバーベナ。
ローズゼラニウムは4月に蒸留用に収穫しました。その後も、元気に生長しています。
毎年、蒸留実験ガーデンのベニカナメモチの上にはホップがつたいます。今年も小さかった毬花がようやくふくらんできました。
2021年9月に植栽したラバンディンラベンダー グロッソの3段畑。3年間多くの花をつけてくれ蒸留に利用されました。
曼珠沙華(マンジュシャゲ)が開花しました。今にも開きそうな蕾たちも今か今かと待っています。
ヒーリングの丘にやってきました。
薬香草園のシンボルツリー、リンデンの木々は今年もすばらしい香りをたのしませてくれました。すでに落葉が始まっています。
ピンクの花を咲かせているのは、エキナセア プルプレア。ヒーリングの丘では力強く生長し、たくさんの株がふえました。
ダイダイの木では、去年ついた黄色い実と今年ついた緑色の実が共演しています。
スロープの途中に、こぼれ種から生長したセイヨウニンジンボクが花と種(チェストベリー)をつけていました。
種(チェストベリー)。
花は薄紫色で爽やかな印象です。
薬香草の丘。
黄色く紅葉を始めたパッションフラワーの葉と、紫色の葉ストロビランサス パープルプリンスが綺麗なコントラストをつくっています。
よく足元を見ると舗装の隙間から、こぼれ種から生長したコモンセージが顔をのぞかせていました。
リコリスヨーロピアンは落葉の準備が始まっています。
ベトニーが種をつけています。
8月末日に蒸留用に収穫したペパーミントから小さな新葉が顔をだしています。鉢植えのラベンダーたちは2021年に植栽されました。手間から、イングリッシュラベンダー 濃紫3号、イングリッシュラベンダー ロイヤルパープル、ラバンディンラベンダー グロッソ。
ローズマリーベンチ。ほふく性のローズマリーがベンチから枝垂れています。
ハウスの近くでは2年前に植栽したミモザが3メートルほどに生長しています。
レストスペース前ではミューレンベルギアカピラリスがピンクの穂を出し始めました。その右手には白蝶草とも呼ばれているガウラ、左にはピンクのエキナセアが1輪咲いています。
小さく株分けしたスイートジョーパイが、ベチバーの株もとで小ぶりに咲きました。大きいもので2メートル以上に育ちますが、ここでは40センチの高さで咲いています。
8月17日、蒸留用に収穫したレモングラスが再び生長しています。
1年草のバタフライピーは去年植えていたもののサヤから発芽したものです。
セージ イエローマジェスティーに蕾がつきました。
コンポスト機跡地の小屋ではヘンリーヅタがたくさん実をつけ、緑から黒に色変わりをはじめました。
薬香草園前の街路樹モミジバフウが少しずつ色づいてきました。
薬香草園のモミノキともお別れです。
今まで薬香草園の季節の風景をお届けしてきましたが、今回が最終回です。薬香草園とともに28年間ありがとうございました。