6月のメディカルハーブガーデン
続く雨と、ときどき訪れる夏のような暑い日のなか、
ガーデンのハーブ達は着々と成長を見せています。
今年は梅雨が長引くという話もあり、湿気の苦手なハーブや
強い雨で倒れてしまうハーブが心配ではありますが、
夏に向け、しっかり水分をたくわえているようです。
ガーデンの中腹にあるヒーリングガーデンは、
リンデンが咲き始め、やわらかい香りに包まれています。
花と苞葉をつかうハーブティーはほんのり甘く、飲みやすい味です。
黄葉のジャスミンも開花しています。
まったりと甘い香りの花は一日花で、開ききるとほろりと落ちてしまいます。
ジャスミンティーに使われる茉莉花とは別の品種。
北米インディアンが使っていたとされるエキナセアは、
ピンク色の品種(学名:Echinacea purpurea)の地上部すべてを
乾燥させてハーブティーとして飲むことができます。
花の中心部は、まるで作り物のような不思議な感触なので、
見かけたらぜひ触れてみてください。
こちらは、クラリーセージです。
花と葉から採れる精油は、甘くさわやかなとても良い香り。
セージの中では特に大型で、オニサルビアとも言われます。
イングリッシュラベンダーも、見ごろを迎えています。
薬用やハーブティーに使用できるのはイングリッシュ系(アングスティフォリア系)のみで、
生の花(つぼみ)のティーもおすすめです。
コモンヤロウの花(白花)がたくさん咲いています。
ほんのり苦味がありくせのないティーは飲みやすく、
あまり知られていませんが、薬効も高いハーブです。
黄色やピンクの園芸種もあり、花の可愛らしさでも人気。
お花が終わったあとのニゲラです。
この中にできる黒い種はフルーティーな香りがします。
フェンネルの花は、そのまま食べると甘い蜜の味とスッキリした香りがあり、
口の中をスッキリさせてくれます。
地植えにすると2m以上の高さになり、その姿は圧巻です。
もうしばらく雨が続きそうな様子ですが、
雨露を葉にのせているハーブなど、
この時期ならではの見どころもありますので、
ぜひお越しください。